今回はサッカーの比較的新しいルールのDogso(ドグソ)について説明します!
Dogso(ドグソ)とは?
Dogso(ドグソ)は「Denying a goal or an Obvious Goal – Scoring Opportunity」の略で
日本語では「得点または決定的な得点の機会の阻止」という意味です。それぞれの単語の意味は以下のとおりです。
- Denying:阻止する
- Obvious:明らかな、決定的な
- Goal Scoring:得点する
- Opportunity:機会
Dogsoが適用される4つの条件
Dogsoは以下の条件を満たしたときに「決定的な得点機会の阻止」として、反則行為を行った選手にレッドカードの提示が行われます。
⓵反則をした地点と相手ゴールの距離
ゴールに近い位置での反則ほどDogsoと判断される可能性が高くなります。
ゴールから遠い位置、例えば自陣だったりすると、その位置でいくらゴールに向かってドリブルで独走状態になったからと言って、
相手選手が追いつけるので決定機とは言えないですね。なので、この状況でファールをもらってもDogsoとはなりません。
②守備側の選手の位置と人数
攻撃側選手とゴールの間に守備側選手がいない、または少ない状況であることが条件です。
これは説明するまでもないでしょう。ゴールキーパーと1対1の状況などが典型的な例です。
自分の前に相手選手がいれば、それは決定機とは言えませんね。
③プレーの方向
攻撃側選手がゴールに向かって進行していることが必要です。
サイドラインやコーナーフラッグ方向に向かっている場合など、ゴールに向かっていないとゴールできないので、それは決定機とはいえません。
従って、この状況でファールをもらったとしてもDogsoにはなりません。
④ボールをキープできる、もしくはコントロールできる可能性
攻撃側選手がボールを適切にコントロールできる状況であることが条件です。
例えば、相手ゴールの近くでゴールに向かっている、しかもキーバーと1対1の状況。
でも、ボールがばいんばいん跳ねていてシュートを打つことができない。
このような状況でファールをもらってもDogsoとはなりません。
ペナルティエリア内のDogsoはイエローカード
これら4つの条件を満たした状態で相手選手からファールをもらうと、
相手選手にレッドカードが提示され退場となり、ファールを受けた位置から直接フリーキックが与えられます。
ただし、ペナルティエリアの中の場合はレッドカードではなくイエローカードの提示となります。
これは三重罰(PK・退場・次節出場停止)といって反則をした選手に厳しすぎるため、
レッドカードの提示ではなくイエローカードの提示になります。三重罰は別の記事で詳しく説明します。
Dogsoの判断は試合の流れを大きく変える重要な判定です。
これらの条件を理解しておくことで、サッカー観戦がより一層楽しくなるでしょう。